ホームズシリーズを読み始めたきっかけは何だっただろう。
よく見かけるお薦めミステリー作品に出てきたからなのか、海外文学に憧れがあったからなのか全く思い出せない。
ただ読んでみて一つ思ったことはイメージだけで内容が難しそうだとか、自分には読むのはまだ早いだとか、そういった先入観は全てなくなっていくほど読みやすい部類の海外ミステリーだったということ。(日暮雅通氏の翻訳があってこそだが)
最初に読んだのはシャーロックホームズの冒険
「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「まだらの紐」など12編の短編を収録した一冊。
お気に入りはガチョウに隠した宝石をめぐる「青いガーネット」
19世紀ロンドンのクリスマスというなんともいえない雰囲気が漂う一遍。
ていうかホームズって短編集なのかと恥ずかしながらここで初めて知る。
ホームズシリーズは56の短編と4つの長編からなるのだが、
今回のタイトルの緋色の研究は長編の中でも最初に書かれた物語。
雑誌ストランドにてホームズの短編が掲載され、爆発的人気となるよりも前に他社の雑誌に掲載された作品とのこと。
展開は大きな二部構成となっており、一部で殺人を犯した犯人をホームズが特定し、二部では犯人の過去や殺人に至った経緯が描かれる。
二部を読み始めた時はいきなり舞台や時代が変わり、まったく別の作品を読んでいるのかと思った。
二部のキーワードはモルモン教。
モルモン教とは何かと検索エンジンで調べてまず驚いたのが厳しい戒律(避妊の禁止、所得の10%のお布施、酒煙草珈琲紅茶NG、破った場合は破門=死に等しい罰則)
i☆Risというアイドルグループが好きで、昔はライブにも参加したほどだが、i☆Risに所属する芹澤優は斉藤由貴の姪にあたる。姪という関係性にそれ以上もそれ以下もないとは思うが、モルモン教と芹澤優の繋がりを意識してないというとウソになる。
そこに難しい感情は一切ないが(本当に)斉藤由貴という名前を見た瞬間芹澤優が思い出されてドキッとしたことは事実。
それとは別にしてそういった宗派が存在していることを知らずにいたことがなにより恥ずかしい限り。
ホームズの華麗なる推理ではなく、違った角度で印象に残った作品だった。