tyaba2書評

読書履歴としてのブログ

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田松陰『留魂録』

「万巻の書を読むに非ざるよりは、いずくんぞ千秋の人たるを得ん。」 多くの本を読まなければ、名を残す人物にはなれない。 また、松陰は「読書して学んでも行動しなければ意味がない」とも言っており、 私が本ブログを開設する一番の理由だった読書によって…

『ボッコちゃん』星新一

小学生の頃、父に勧められて読み始めたのが星新一のショートショート。 数ある星新一の作品の中でも特に読みやすく、名作が揃っており、印象に強く残っていたのが今タイトルのボッコちゃん。 表題作品はもちろんのこと、「おーいでてこーい」「殺し屋ですの…

『緋色の研究』アーサー・コナン・ドイル

ホームズシリーズを読み始めたきっかけは何だっただろう。 よく見かけるお薦めミステリー作品に出てきたからなのか、海外文学に憧れがあったからなのか全く思い出せない。 ただ読んでみて一つ思ったことはイメージだけで内容が難しそうだとか、自分には読む…

『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信

「この手記は誰にも見られてはなりません。もし見られたら、わたしはとても生きてはいられないでしょう。 それでも、書かずにはいられないのです。永遠に届かない告白が、いまのわたしには必要です。 わたしは恐い。恐ろしくてたまらない。もしやわたしが、…

『獣の奏者Ⅰ,Ⅱ』上橋菜穂子

私が高校生だったころNHKでアニメ化もされたこの作品。 著者、上橋菜穂子は最初に物語の主人公エリンが琴を弾き、その音色により王獣と呼ばれる鳥を手懐かせるという発想からストーリーを書き上げたそうだ。 物語は闘蛇(トウダ)(硬い鱗をもつ大型のトカゲの…