tyaba2書評

読書履歴としてのブログ

吉田松陰『留魂録』

「万巻の書を読むに非ざるよりは、いずくんぞ千秋の人たるを得ん。」

多くの本を読まなければ、名を残す人物にはなれない。

また、松陰は「読書して学んでも行動しなければ意味がない」とも言っており、

私が本ブログを開設する一番の理由だった読書によって取り込んだ情報、知識をアウトプットしたいという思いを後押ししてくれているようでもある。

 

この「万巻の書」の文がきっかけで今タイトルの留魂録を読むに至った。

 

留魂録を現代語訳で非常に読みやすくしており、短時間で吉田松陰について学べる本となっている。

 

松下村塾にて高杉晋作久坂玄瑞伊藤博文ら多くの著名人を指導し、日本の礎を築いたともいえる松陰。

教育者としてのイメージが強いが、ペリーが来航した際には密航を企て、失敗し投獄され、晩年には倒幕運動が過激化し井伊直弼の指示によって斬首されるというような破天荒な一面も見られる。

 

印象に残ったエピソードとしては

読書を好み、その読書量や読書スピードは尋常ではなかったことや、

着物に5冊ほどいつも書物を入れていたため、着物のセンターラインの縫い目が

真ん中に来ることはなかったそう。

 

普段、時代小説や、歴史ものの本を読まない私にとっては吉田松陰の来歴から歴史が幕末、明治の周辺知識が学べ、非常に有意義なものとなった。

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